ドヴォルザーク
最終更新日 2008/03/03
(目次) 作品番号順
作曲年 1885 演奏時間 40分 編成 Fl2(Picc1)、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 2回 (1st:2回) 所有CD チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:ヴァーツラフ・ノイマン)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:ズービン・メータ)
シュターツカペレ・ベルリン (指揮者:オトマール・スウィトナー)音域 1st(F−C2)、2nd(Ces−G1)、3rd(Des-1−D1)
作曲年 1889 演奏時間 35分 編成 Fl2(Picc1)、Ob2(E.Hr1)、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tuba1、Tim1、弦5部 演奏経験 2回 (2nd:2回) 所有CD ロス・アンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:ズービン・メータ)
シュターツカペレ・ベルリン (指揮者:オトマール・スウィトナー)音域 1st(H-1−H1)、2nd(C−Fis1)、3rd(C-1−H)、Tuba(G-2−G)
作曲年 1891 演奏時間 12分 編成 Fl2、Ob2、E.Hr1、Cl2、BassCl1、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tuba1、Tim1、Perc2(Cym、Tri)、弦5部 演奏経験 1回 (2nd:1回) 所有CD バイエルン放送交響楽団 (指揮者:ラファエル・クーベリック) 音域 1st(C−A1)、2nd(C−C1)、3rd(E-1−A)、Tuba(G-2−Cis)
作曲年 1893 演奏時間 40分 編成 Fl2(Picc1)、Ob2(E.Hr1)、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc1(Tri、Cym)、弦5部演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:ヴァーツラフ・ノイマン)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:ズービン・メータ)音域 1st(Es−G1(C2))、2nd(B-1−G1)、3rd(Des-1−Cis1)、Tuba(Des-1−Des)
作曲年 1895 演奏時間 40分 編成 Fl2(Picc1)、Ob2、Cl2、Fg2、Hr3、Tp2、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc1(Tri)、弦5部、SoloVc演奏経験 2回 (1st:2回) 所有CD なし 音域 1st(Fis−Gis1)、2nd(Dis−Fis1)、3rd(Fis-1−H)、Tuba(Fis-2−E)
作曲年 1896 演奏時間 20分 編成 Fl2、Picc1、Ob2、E.Hr1、Cl2(B.Cl1)、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc4(Tri、Cym、バスD、タムタム、チャイム)、弦5部演奏経験 なし 所有CD バイエルン放送交響楽団 (指揮者:ラファエル・クーベリック) 音域 1st(C−C2)、2nd(C−Fis1)、3rd(H-2−H)、Tuba(Fis-2−E)
ドヴォルザークは、1895年4月に数多くの音楽的成果をもたらしたアメリカ滞在から帰国したのち、かねてから心服し共感していたボヘミヤの抒情詩人カレル・ヤロミーム・エルベン(1811−1870)の民俗的なバラード集「花束」から題材をとり、4つの交響詩を書いた。この曲は、その中の第1曲である。
作曲については、1896年1月6日から10日にかけてスケッチされ、1月24日から2月11日までの間にオーケストレーションされた。
曲の構成は、自由なロンド形式をとっているとみることができる。まず、アレグロ・ヴィーヴォで、湖にいる1人の水の精である王様が描かれる。この水の精の主題が全曲を通して何回も何回も現れる。次いで、アンダンテ・ソステヌートで、乙女の両親の場面が描かれる。長調の柔かい主題は乙女を示し、短調の主題は母親を暗示する。以下、アレグロ・ヴィーヴォ(乙女は水の精に捕まる)、アンダンテ・メスト(湖底での淋しい生活と子守歌)、アンダンテ(口論)、レント・アッサイ(家に戻った乙女)、アレグロ・ヴィヴァーチェ(悲劇的結末)、アンダンテ・ソステヌート(後奏)というようなストーリーが構成されている。最初に現れた水の精の主題は、あとの場面でも形を変えずに(時には、リズムのみ)現れる。この曲におけるトロンボーンについては、非常に活躍していると思う。ほとんどの出番で重要な役割を担っている。中間部では、トランペット、ピッコロとのソロもある。ここの部分は、ピッコロのおかげでなかなか変わったサウンドを作り上げる。全体的には、どのパートを吹いても、なかなか吹き甲斐のある曲であると思う。