プロコフィエフ
最終更新日 2005/11/07
(目次)
交響曲第7番 嬰ハ短調 作品131 「青春」 (2004/09/21一部修正)
作曲年 1936(第2番) 演奏時間 35分(第2番) 編成 Fl2、Picc1、Ob2、E.Hr1、Cl2、B.Cl1、T.Sax1、Fg2、C.Fg1、
Hr4、Tp2、Cor1、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc?(Tri、タンバリン、スネアD、Cym、バスD、グロッケン、木琴、タムタム、マラカス)、
Hp1、Pf1、Cel1、弦5部演奏経験 1回 (1st:1回<第2番>) 所有CD 王立アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 (指揮者:チョン・ミュンフン) 音域 (第2番)1st(F-1−A1)、2nd(F-1−F1)、3rd(C-1−F1)、Tuba(Es-2−Dis)
作曲年 1952 演奏時間 35分 編成 Fl2、Picc1、Ob2、E.Hr1、Cl2、B.Cl1、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc7(Tri、タンバリン、スネアD、Cym、バスD、グロッケン、木琴、ウッドブロック)、
Hp1、Pf1、弦5部演奏経験 1回 (1st assi.:1回) 所有CD ロンドン交響楽団 (指揮者:アンドレ・プレヴィン) 音域 1st(B-2−B1)、2nd(Es-1−As1)、3rd(C-1−B)、Tuba(Cis-2−A-1) (2004/09/21一部修正)
この交響曲第7番が、作曲された当時(1952年)のソ連から西側世界に紹介された当時、プロコフィエフ晩年の懐古趣味の典型として、おおいに物議をかもしだしたものだった。現在では、それほど問題にはならないが、これこそがソヴィエト社会主義時代に書かれた新しい聴衆のための音楽であったといわれている。つまり、そこにソヴィエト政府の社会主義リアリズムの要求があったことであろう。
この曲を書くに当たって、彼の前作の交響曲第6番にも残存するいわゆる「形式主義的傾向」がソ連当局側から猛烈に非難を受け、「もっと分かりやすい音楽を書こう」という努力をしていたようである。そして、この交響曲第7番が、35年前に書かれた交響曲第1番「古典」が獲得していた清新な若々しさへの回帰の意味をもって、「青春」という標題がつけられたと思われる。なお、この曲の初演は、モスクワでもアメリカでも共に熱狂的な大成功だったらしい。
最後に、所有CDについてですが、この曲を吹くことが決まって、急いでかったCDだったが、なかなかいいCDだと思います。しかし、他の演奏についてはよく分からないので、比較対照がありません。自分が吹いたときよりは、比較的速めのテンポ設定だったと思います。なお、このCDでは、第4楽章は第2版の終止が採用されている。
なかなか耳にできる曲とは思えませんが、なかなかいい曲だと思います。ぜひ1度聴いてみてはいかがでしょうか?