シューマン
最終更新日 2005/11/07
(目次)
交響曲第4番 ニ短調 作品120 (2004/06/24一部修正)
作曲年 1850 演奏時間 30分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 1回 (2nd:1回) 所有CD ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:レナード・バーンスタイン) 音域 1st(Es−Es2)、2nd(Es−B1)、3rd(Es-1−Es1)
作曲年 1841 演奏時間 30分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 2回 (1st:2回) 所有CD ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:レナード・バーンスタイン) 音域 1st(Fis−D2)、2nd(F−A1)、3rd(F-1−D1) (2004/06/24一部修正)
この曲はシューマンの晩年の作ではなく、1841年、第1交響曲と同じ年に作曲された。この年のうちに初演されたが、あまり評判がよくなく出版を取りやめていた。そして、その10年後に作曲者自身の手によって、改訂され、第4交響曲として出版されているが、この改訂は、主に金管の部分に行われ、第2楽章に使われていたギターが除かれた。
この曲は、楽章の終わりごとに休みを入れず、連続的に演奏されるので、元来「交響曲的幻想曲」という標題がつけられていた。しかし、各楽章間の関連性やここの構造にもそれぞれの特徴が見られる。
なお、今日一般に演奏されているのは、もとの形にブラームスがすこし手を加えたものであると言われている。この曲にとってのトロンボーンの位置付けであるが、使われ方としては、非常に重要なところでしか使われていないという印象を受ける。特に第2楽章。計2小節×2回の出番以外はすべて休みである。また、第1楽章や第4楽章も然りである。(当たり前だが、)無駄な音が1つもない。それから、金管楽器の使い方やこの曲でも所々に現れるコラール、ファンファーレを聴くと、ある意味、宗教曲的な雰囲気をも感じることができる。
ここでは、第4楽章の冒頭部分を例として挙げてみる。
(譜例 第4楽章の冒頭部分<Lamgsamの部分、ただし、金管のみ> 演奏例はこちら<全合奏のもの>)そこで、この曲(またはその他のシューマンの交響曲)を演奏する時には、このような厳かな金管のコラールをセクションでカッチリと決めていきたいものである。そのようなところでは、むしろ、スピード感のある音色を使用したほうが、この曲のコラールとして生きたサウンドになるのではないかと私は感じている。
最後に、所有CDについて、このCDも自分が演奏するために手に入れたものだが、曲を知るという分にはその役割を十分に果たしてくれる。ただ、欲を言えば、ちょっと金管のサウンドが先に触れたようなサウンドを超えてしまっているために、やかましく感じるところもある。特にトランペットがそう聴こえる。