シベリウス
最終更新日 2010/01/04
(目次) 作品番号順
作曲年 1894 演奏時間 15分 編成 Fl2、Picc1、Ob2、E.Hr1、Cl2、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tuba1、
Tim1、Perc3(Cym、バスD、Tri、タンバリン)、弦5部演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD なし 音域 1st(B-1−A1)、2nd(B-1−Fis1)、3rd(E-1−E1)、Tuba(Gis-2−Es)
作曲年 1899 演奏時間 10分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tuba1、Tim1、Perc3(バスD、Cym、Tri)、弦5部 演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:???) 音域 1st(G−E1)、2nd(G-1− )、3rd(D-1− )、Tuba( − ) 調査中
作曲年 1901 演奏時間 45分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tuba1、Tim1、弦5部 演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD ボストン交響楽団 (指揮者:ウラディミール・アシュケナージ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮者:???)音域 1st(C−A1)、2nd(F-1−A1)、3rd(D-1−G)、Tuba(E-2−G)
作曲年 1905 演奏時間 30分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tim1、弦5部、SoloVn 演奏経験 なし 所有CD ボーンマウス(??)交響楽団 (指揮者:パーヴォ・ベルグルンド) 音域 1st(Cis−B1)、2nd(A-1−F1)、3rd(E-1−B)
作曲年 1907 演奏時間 30分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp2、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD ヘルシンキ交響楽団 (指揮者:パーヴォ・ベルグルンド) 音域 1st(C−A1)、2nd(C−A1)、3rd(E-2−C1)
作曲年 1916 演奏時間 30分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 1回 (1st:1回) 所有CD ハレ管弦楽団 (指揮者:サー・ジョン・バルビローリ)
アトランタ交響楽団 (指揮者:ヨエル・レヴィ) (←日本語標記がないので、これでいいか分かりません)音域 1st(B-1−B1)、2nd(As-1−Es1)、3rd(B-2−B)
作曲年 1924 演奏時間 22分 編成 Fl2、Ob2、Cl2、Fg2、Hr4、Tp3、Tb3、Tim1、弦5部 演奏経験 1回 (3rd:1回) 所有CD ハレ管弦楽団 (指揮者:サー・ジョン・バルビローリ) 音域 1st(E-1−G1)、2nd(E-1−Es1)、3rd(E-1−C1)
シベリウス(1865−1957)が58歳の時、1924年3月2日に完成された。最後になった交響曲は、初演当時には、「交響的幻想曲」(Fantasia sinfonica)として発表され、1925年にW.Hansen社より出版される際に「交響曲第7番ハ長調」となった。
曲は、単一楽章形式で書かれているが、対照的な4部の構成を持っている。冒頭は、ティンパニの叫び、低弦から始まる上昇音形で、シベリウス特有の雰囲気が醸し出される。そして、スケールの大きな情景が描き出される中、独奏トロンボーンにより賛美歌風の雄弁な旋律が歌いだされる。後に、曲のテンポが上がってゆき、スケルツォ風な曲想になる。
さらに、曲はゆるやかなテンポへと戻っていき、独奏トロンボーンによる旋律が再提示される。その他の金管楽器にも受け継がれ、鮮やかな色合が付け加えられ、再びペースとムードに変化があらわれる。その後、これまでの曲想が寄り集まり、壮大なクライマックスを迎える。曲は冒頭のテンポが再度現われ、独奏トロンボーンの旋律が回想される。第2のクライマックスが構築された後、フルートとファゴットにより、全曲が回想されると、強烈なクレッシェンドとなり、劇的な終結で交響曲は閉じられる。トロンボーン奏者としては、珍しく非常に大きなソロがある非常に吹き甲斐のある曲である。しかも、そのソロも中音域から低音域という比較的吹き易い音域で、非常に長い。しかも3回現われる。ここでは、1回目の部分を紹介する。
(譜例 は省略。演奏例<MIDI>はこちら 練習記号CからDまで。都合により金管楽器のみ。)
音域も難しくないので、そんなに難しくないだろうと思って吹くと、多分、はまります。このソロで難しいのは、パッセージ、音域ではなく、フレーズ感である。特に、ブレスのとり方は、その他の曲の数少ないトロンボーンソロの中で、最難関の曲の1つであろう。しかし、気負うことなく周りの聴きながら、楽しみながら(?)吹いてみましょう。(多分、そんなに簡単にはいかないと思うが、そういう風に、思い込むのも肝心である。)
最後に、所有CDについてですが、全体的には普通のシベリウスですが、トロンボーンのソロは、アマチュアみたいな音色がする。しかし、いいCDですので、試しに聴いてみてください。